益川先生
素粒子論でノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんが7月23日に亡くなった。81歳。
2008年のノーベル物理学賞の決定時、記者会見で「あまりうれしくない」と言いつつ舌を出して笑ったのが印象的だった。
「我々は科学をやっているのであって、ノーベル賞を目標にしてやってきたのではない」「研究者仲間が理論を実験して、あれで正解だったよ。と言ってくれるのが一番うれしい」とも。
軍事研究推進にも警鐘を鳴らしていた。
ノーベル賞の受賞講演でも戦争体験を語った。「戦争を語るのは不謹慎」という声もあったが、内容は変えなかったそうだ。
英語が不得意で海外でのスピーチも日本語。そして質疑応答の時間は、素早く逃げる!
でも英語の論文を読むのは「早く・深く」読めたそう。
権威に屈せず自分を貫き、へそ曲がりで、そしてとても気さくな方だった。
これから益川先生の本を沢山読んでみたいと思う。